クックパッド、なぜファッション誌とコラボ?

コラボレーション ビジネス全般

1月7日に、クックパッドグループのクックパッド ダイエットラボは、管理栄養士の個別指導によるダイエットプログラム「クックパッド ダイエット」サイトに、宝島社が発行するファッション雑誌「InRed(インレッド)」とコラボをした無料の「やせしろ朝食診断」ページの追加を発表したそうです。

「やせしろ朝食診断」では、現在の身体の状態に加え、ダイエットにおすすめの朝食や、自分にぴったりの着やせするファッションが簡単にわかるコンテンツで、クックパッド ダイエットとファッション雑誌による初の共同開発サービスとして提供される。

財経新聞より引用:
http://www.zaikei.co.jp/article/20150113/230348.html

企業間のコラボはたくさんありますが、今回のコラボはまさに「顧客属性」にぴったりマッチしたコラボだと思いましたので、紹介します。

ダイエットの目的は男女で差がある

男がダイエットする目的の第一は、「健康」のためです。
健康診断で内臓脂肪が多くてメタボと診断された。脂肪肝になってしまった。血糖値が高いなど、「このままじゃあヤバイな。ダイエットしないと」というのが動機となります。

もちろん、見た目の格好良さを求めてダイエットする男子もいますが。。

これに対し、女性のダイエットの目的は単純に「細くなりたい」「綺麗になりたい」「おしゃれな洋服が似合うようになりたい」など、外見に対する欲求が第一です。

このように男女間でダイエットの動機が違ってきます。

クックパッドとファッション雑誌は、顧客属性がマッチする

クックパッドのユーザーは、圧倒的に女性が多いです。特に最近の健康食ブーム(タニタの食堂メニューなど)で、健康に良い食事が注目されています。

そうした女性ユーザーは、クックパッドのダイエットプログラム「クックパッド ダイエット」サイトを見るわけです。

ダイエットに興味があるということは、外見もおしゃれしたい、素敵な洋服が似合うようになりたいという欲求も強いと想像できます。

そうしたユーザーに、「着やせして見れる」ファッションをさりげなく紹介するという仕組みです。

ファッション雑誌側は、こうした女性ユーザーを取り込めるチャンスですし、クックパッド側も「着痩せファッションに興味がある」=「痩せたい願望が強い」というユーザーを惹きつけることができるということです。

コラボや商品展開は、顧客属性でまとめると効果がある

このように、コラボや商品展開を、顧客属性でまとめると色んなアイデアが出てきます。

例えば、
パソコンが好きな人に、面白いネットゲームを勧める。
車好きな人に車雑誌を勧める。
コーヒーが好きな人に一緒に食べると美味しいケーキを勧める。

などなど(例が下手くそですが)、自分の商品を買ってくれている人が、どんなことに興味をもっているのか、その人はどんな人なのかを考えることで、商品を増やす事ができるし、顧客も「そうそう、こんなのも欲しかった」と思ってもらえ、顧客満足度も上がるという効果を見込めます。

WEBでは、レコメンドといって、「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」と出るサイトがありますが、これは顧客が購入したジャンルの関連商品をさりげなくアピールしているわけで、必ずしも一致するとは言えませんが、顧客属性を自動で判別する仕組みです。

コラボする時や、商品を考える時は、顧客属性から考えると効果的です。