Amazon Dash Buttonが販売終了。で思うこと

ビジネス全般

米Amazon.comは2月28日(米国時間)、ボタンを押すだけで日用品を注文できる端末「Amazon Dash Button」(以下、ダッシュボタン)の販売を、同日をもって終了すると発表した。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/01/news108.html

日本でも人気だったAmazonのダッシュボタンだが、日本に2016年12月にやってきて約2年で販売終了となる。
商品はそのまま使えるのだが、なんとも短命な商品だった。

ダッシュボタンは、wi-fi経由でネットに接続して、ボタンに登録されている日用品を1プッシュで注文できるIoT端末だ。
その種類は非常に多く、150以上のブランドで、2000以上の商品に対応していたとのこと。

例えば、洗濯洗剤、髭剃り用カミソリ、台所洗剤、飲料水、お酒等々。
日用品をストックしている場所の近くに、ダッシュボタンを設置しておき、在庫がなくなるとワンプッシュで注文できるという手軽さが受けて、日本では世界2位の端末の売り上げを記録していた。

ところが、ダッシュボタン以外のサービスや機能を使って注文するユーザーが増えたとかで、わずかな期間で販売終了となった。
ダッシュボタン以外の機能やサービスとは、スマホアプリで簡単に注文できたり、スマート家電によって、家電自体が必要な消耗品を自動的に注文できるシステムだ。

例えば、冷蔵庫が飲み物などが庫内に無くなると自動発注してくれるような仕組み。
IoTもここまで来たか、という感じだ。
SF映画や漫画で見たような未来が、すでに現実化されているのだ。

考えてみればダッシュボタンは、消耗品の置き場所の近くに設置することで便利さを享受できる商品だ。
しかし、消耗品の置き場所というのは家中に分散されている。
ということは、洗濯洗剤、トイレットペーパー、お父さんのビール、歯磨き粉、猫のエサなどを一気に注文したい場合、それぞれの置き場所に行き、在庫を確認してボタンを押さなければいけないという、若干不便なことにもなる。

それなら家中の消耗品の在庫状況が一目で分かって、その情報がスマホに集約されて一気に簡単に注文できる方がいいし、そもそも家電が勝手に注文してくれる方が助かる。
まあ人間というのは面倒くさがりなんだなと呆れる反面、細々とした消耗品のチェックと買い出しは、地味に家事の負担を増やしていると思うので、どんどんIoTが進化して、家事負担を軽くしてくれるなら大歓迎だ。

それからもう一つ。
AmazonやGoogleなどを見ていて思うのが、損切りが早いこと。変わり身が早いことだ。
人気がなくなったサービスや商品を切るという決断がものすごく早い。
大企業にありがちな決断の遅さがないのだ。
これがAmazonやGoogleを世界的企業たらしめている秘訣なのかもしれない。

市場変化に合わせて自らを変えることに躊躇がない。
また、市場変化の先を読んで新しい挑戦をすることにもためらいがない。
決断と行動のスピードが速いのだ。

これは大いに見習うべきところだ。
決断を早くする。
また、決断から行動までのスピードを速める。

自分を振り返ってみると、いつまでもぐずぐずと決断できなかったり、失敗するのが怖くて行動を後回しにしたり、真逆のことをしていることが多いので、このAmazonの事例を参考に、行動スピードを速めていこうと思う。