アドビ、オープンソースフォントを無料配布

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日本語フォントって、結構高い。
特にDTP業界を牛耳っている某フォントベンダーさんのフォントは高い。昔は、1書体あたりいくらでパッケージ売りだったのが、今はネットを通じたライセンス契約になっている。
つまり、フォントを使い続ける限り、フォントベンダーさんにお金を払い続けるという、公共料金システムだ。

これは、Adobeも同様で、Illustrator、Photoshopなどのソフトは、CreativeCloudという公共料金徴収システムになっている。
ソフトを使い続ける限り、永遠にお金を払い続けるという制度。もちろん、契約期間内は最新バージョンにアップグレードできるので、昔必要だったアップグレード料金は不要になったのだが。

さて、そうした中、Adobeが日本語、中国語、韓国語の3カ国語に対応したフォントを「無料」で配布するということだ。

日本語を含む3カ国語に対応したオープンソースフォント「Source Han Sans」をアドビがリリースした。Apache 2.0ライセンスで公開されており、Adobe Typekitのほか、GitHub、SourceForgeから無償でダウンロードできる。
Source Han Sansは、日本語/中国語(簡体字、繁体字)/韓国語の3カ国語(CJK)、台湾および香港の文字セットに対応したOpenTypeフォント。6万5535文字を収録し、Adobe-Japan1-6に含まれる異体字もカバーする。ウェイトはそれぞれExtraLightからHeavyまでの7種類を用意。なお、日本語のフォント名では「Source」の日本語をイメージした「源ノゴシック」と表示される。
http://ascii.jp/elem/000/000/914/914327/

無料というのが、嬉しいのだがフォントファミリーではないようだ。
しかも、スマホなどでの読みやすさを優先的に考えたフォントということで、日本語はイワタが担当したとのこと。

印刷物には、あまり使えないフォントだと感じた次第。
もちろん、品質はイワタが開発したので、良いのは分かっているがDTPで使える安くて(出来れば無料で)品質の良いOpenTypeフォントは、どこかに無いものか。最近、フォントの開発需要も、印刷(DTP)からWEBへシフトしているように思う。