論文の種類
論文には、学術雑誌に掲載されるような論文の他、学術会議・学術大会で発表されるような論文、学位取得の為の論文、試験としての論文など、種類は様々です。
一般の方にも分かりやすい区分として、大きく分けられると以下の3つがあります。
1.「学会発表論文(学術論文・研究論文)」
「学会発表論文」とは、一般に査読を経て学術誌に掲載されるものや、学術会議で発表されるような学術論文・研究論文をさします。 厳密には、その目的や形式によって
・「ジャーナル」
・「レター」
・「レビュー」
・「プロシーディングズ」
といったように更に多くの区分、呼び分けが成されていて、それによって評価の高低なども大きく異なってきますが、ここでは初心者向けというサイトの主旨から、それぞれの詳細については割愛します。
2.「学位論文(学位請求論文)」
「学位論文」とは、学位取得の修了要件として、大学や学位課程で提出する論文です。
・
学部卒業(「学士」取得)の為の卒業論文
・
大学院(「修士」取得)の修士論文
・
大学院(「博士」取得)の博士論文
・
在学しない者が「博士号」認定を請求する為の博士論文
などがあります。
3.「小論文」
「小論文」とは、大学の入学試験や企業の入社試験のように、応募者の絞り込み、合否判定など、主に選抜試験で課される論文をさします。
先述した2つの論文と異なり、特に章の構成などで厳密さは求められず、体裁や文章力、表現力など総合的な面を評価される点が、大きな特徴といえます。
ここでは、小論文を除いた上記2つ(学術論文・学位論文)を対象として、主な構成要件や基本ルールを要点に絞って簡単に紹介していきます。